いよいよ夏本番!太陽の日差しが強くなりつつある今、始めたいのが紫外線対策です。
紫外線対策として最初に思い出すのが“日焼け止め”ですよね。
しかし、その”日焼け止め”が環境を壊しているかもしれないという事実はご存知ですか?
ここでは、環境と肌を紫外線から守る日焼け止めについてまとめてみたので、これからの日焼け止め選びの参考にしてみてください。
その日焼け止め、海を汚しているかも!?
わたしが日焼け止めをちゃんと選ぼう!と思ったきっかけは「ハワイの海で、日焼け止めの使用が禁止になった」という記事を見たからです。
【CNN】ハワイの日焼け止め規制法が成立、サンゴ礁に有害な成分を禁止
ハワイ以外にも、美しい海が広がるパラオやオランダ領ボネールでも環境に有害性のある成分が入った日焼け止めが使用禁止になりました。この動きはますます広がる可能性があります。
日焼け止めが海に及ぼす影響
記事によると、日焼け止めに使われている一部の成分がサンゴ礁を壊す可能性があるという研究結果が発表されたそうです。
その成分が海に流れると、サンゴの白化現象や遺伝子の損傷を引き起こす原因となり、やがてサンゴを死滅させる恐れがあるそうなんです。
わたしはこの記事を読むまで、日焼け止めがサンゴ礁を破壊しているなんて、全く知りませんでした。
あなたは知っていましたか?
サンゴ礁壊す有害物質とは?
では、サンゴ礁を壊す恐れのある成分は具体的にどんなものなんでしょうか?
紫外線を防ぐ成分は主に、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2種類あります。
散乱剤は鏡のように紫外線を反射することで、吸収剤は紫外線を吸収することでお肌に紫外線が届くのをブロックします。
“紫外線吸収剤”がサンゴ礁を壊す
自然によろしくないと言われているのが紫外線吸収剤という成分。具体的には「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」という名前です。日本製品には「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」という表記で書かれています。
どちらの成分も日焼け防止に高い効果を発揮するため、多くの日本で売られている日焼け止めにこの成分が使われています。
わたしが持っている日焼け止めにもこの成分が含まれていました。
薬局で買える日焼け止め
それでは、サンゴを壊すことなく使える日焼け止めは具体的にどんなものがあるのでしょうか?
今すぐ近所のドラッグストアやイオンモールなどで手に入れることができるノンケミカルな日焼け止めをご紹介します。
キュレル(全種類)
・SPF50+/PA+++
・紫外線吸収剤不使用
・アルコールフリー
・無香料/無着色
2,000円程度で購入できて、どこでも手に入れやすいキュレル。日常生活ではこれでいいかなーと!
ニベア(1種類)

・SPF50+/PA+++
・紫外線吸収剤不使用
・ノンアルコール
・無香料/無着色
ニベアの日焼け止めは数種類ありますが、紫外線吸収剤不使用は「ニベアサン プロテクトウォーターミルク マイルド」だけ。
同じニベアでも、「ニベアサン プロテクトプラス ウォータープルーフUVミルク」や「ニベアサン プロテクトプラス UVミルキィエッセンス」などは紫外線吸収剤が入っているので、間違えないように!
石澤研究所(3種類)

・SPF50+/PA++++
・紫外線吸収剤不使用
・ウォータープループ
・無香料/無着色
お米のマスクや薬用美白マスクで有名な石澤研究所からもノンケミカルな日焼け止めが発売されています。ウォータープルースなので、海やプールでの使用もできます!
コパトーン(1種類)

・SPF35/PA+++
・紫外線吸収剤不使用
・ウォータープループ
・無香料/無着色
大正製薬 コバトーンの日焼け止めはいくつかありますが、ノンケミカルはコレだけです。ウォータープルーフですが、SPFが少し低めなので、こまめに塗り直す必要がありそう。
今話題のスティックタイプ
昨年あたりから少しずつ話題になっているスティックタイプの日焼け止め。
外出先で塗り直すとき、手が汚れないので結構使い勝手がいいんです!
ここでは、自然に優しいスティックタイプの日焼け止めを紹介していきます。
アウトドアUV

・SPF50/PA+++
・紫外線吸収剤不使用
・ウォータープループ
・無香料/無着色
名前の通り、アウトドアのために作られたナチュラルタイプの日焼け止めです。パッケージのクマが可愛くて日焼け止めなのにパケ買いしてしまいそうなやつです。
“紫外線吸収剤不使用”を選ぶ
今回ご紹介した日焼け止め以外にも、ノンケミカルな日焼け止めはたくさんあります。
多くの場合、パッケージに紫外線吸収剤不使用と書かれていることが多いです。成分表を見るのは難しいので、紫外線吸収剤はNGということだけ覚えておくといいと思います。
海での日焼け止め以外の紫外線対策
とくに厳しい海やプールでの日差しから肌を守る方法は、日焼け止め以外にも方法があります。
ラッシュガード
着る日焼け止めとも言えるラッシュガード。サーフィンやSUPなど、海の上で長い時間過ごすサマースポーツには日焼け止めよりもラッシュガードが効果的です。
着るだけでいいので、日焼け止めのこまめな塗り直しも必要ありません。
さらに直射日光を遮るので、ジリジリ肌が焼けるかんじもなくて、長袖でも意外と涼しく快適に過ごせます。
レギンス
UVカットができる水中用のレギンスを使えば、脚をしっかりカバーすることができます。
海で脚を見せたくない人にもぴったりです。
ラッシュガードもレギンスも最近はかわいいものが出てきているので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
海で使わなくても、日常生活で使った日焼け止めをお風呂やシャワーで流した場合、最終的に川や海に流れる可能性があります。
そのため、自然に優しいノンケミカルな日焼け止めを使う意味はありますよね。
すごくすごく小さいことですが、その小さいことを少しずつ積み重ねていきましょう。